【コラム】いくつもの雰囲気が融合する魔訶不思議な国パナマ

━パナマ共和国。そこは、高層ビル地帯とチープな下町と、洗練された美しい町が入り乱れた、混沌とした国だった━

中米を2週間気の向くままにさ迷う旅。1か国目はパナマに降り立った。

パナマと聞いてどのような国か、細かに想像できる人は日本においては少ないと思う。政治関連で話題となったパナマ文書くらいだろうか。

私も、渡航前は情報も少なく、中米で一番栄えていて、他の中米の国に比べては治安がいい、くらいにしか知らなかった。

しかし到着して驚いた。パナマは、「中米のシンガポール」との異名を持ち、パナマ市内のダウンタウンは高層ビルが立ち並んでいた。

在住のパナマ人の友人に聞けば、ここ最近は高層ビルや高級レジデンスの建設が進んでいるらしい。レジデンスつきのラグジュアリーホテルTrump Hotelもオープンした。しかし、中米のシンガポールと言えども、ここは中米。洗練された雰囲気はなく、高級レジデンスや高層ビルも、外観はどこか古びておりチープな雰囲気を感じる。

パナマを一言で表すと、“混沌としている”だろうか。こういった高層ビルが立ち並ぶすぐ側には、水の色はグレーだが、ヤシの木が生え南国リゾートチックな雰囲気もあり、かと思えば、東南アジアの下町のような雰囲気のストリートがあり、そこから続くエリアには世界遺産のとびきり可愛い町が広がっていたりする。

東南アジアの下町のようなストリートは、俗に言う商店街のよう。一本の長い道に、安い服屋やチープな雰囲気のゴールドやシルバーのアクセサリーショップが並んでいる。屋台には、日本では見かけない緑色をした野菜よりのバナナ プラタノや、かぼちゃや根菜類の野菜が売られていた。葉ものの野菜はあまり見かけない。

道ではパナマのとある島の伝統衣装に身を包んだ民族(クナ族だと思われる)の姿を至るところで目にした。彼女たちは島から出稼ぎにやって来ているらしい。ビビッドなオレンジ色の衣装が、どこかエキゾチックで、下町に溶け込みつつも目を惹く。

このようなチープな商店街を抜けそのまま歩いていたら、気がつけば世界遺産のエリアに足を踏み入れており、途端に町の雰囲気が一変した。

ここはcasco viejo(オールドタウン)と呼ばれる世界遺産の町で、歩いて回れる程の数ブロック内に、カラフルで可憐にリノベーションされた建物が並んでおり、観光客がパナマ帽を被って歩いている。

気になったカフェに入ってみたら、パリのような驚くほど洗練された空間に心から驚いてしまった。また、とある二階建てのプチホテルは外観がグリーンやイエローに彩られヨーロッパのようであり、また異なる他のホテルは数階建ての白亜の外観で、パリのような雰囲気。

「ここは本当にパナマなのか?」
つい数分前の下町からは考えられないような洗練された街に、驚きを隠せなかった。

昼間は静かで美しい佇まいのオールドタウン。夜は姿を変え、ナイトライフが盛り上がる夜の町に七変化する。ナイトクラブは、体の形がこれでもかと強調されるタイトなボディコンワンピに身を包んだ女たちと、シャツできっちり決めたラテンの男たちで満杯になっていた。

パナマは複数の雰囲気が入り乱れた混沌とした国だった。数分歩けば、高層ビル地帯に、騒々しい下町に、お洒落な世界遺産の町に…。と180度違う光景に変化する。

パナマは今後どのように発展していくのだろうか。楽しみだ。

◆文・写真:KANA
(旅フォトジャーナリストとして世界を飛び回る。世界のトップ旅メディアや企業と仕事するなどワールドワイドに活躍。多数のメディアに連載を持ち、ガイドブックやツアーの計画も手掛ける。主に世界各国の人々の生き方やライフスタイルについて執筆。BLOG「JETSET TRAVEL LIFE」、Instagram

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